人生やり直し記

シンガーソングライターHalleyのblog

【歌詞解説】早く高校生になりたかった。孤独な中学生が同級生を傍観する曲『Last Scene』

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こんにちは!「絶望の中の希望」をテーマに楽曲制作している、シンガーソングライターのHalley(ハレー)です。

前回は小学生の頃作った曲の歌詞解説をさせていただきましたが、今回は少し成長して中学生の頃に作った曲について解説していこうと思います。

まずは歌詞から。

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『Last Scene』

作詞・作曲 Halley


別れを告げる 短い言葉
胸は痛いけど no tears
まわりの人の泣き顔だけが
やけにワザトらしくて
冷めていく心に気づいた
大人ぶった私

秋雨の日の哀感も
慣れてしまえば薄れてく
曇った窓に手を重ね
顔を背けた そんなLast Scene

ほんのひとときの幸せのため
また自分を苦しめる
悪循環が癖になってく
憂鬱すぎる旅路で
新しいスタート切るには
まだ傷が深くて

涙を誘う哀調は
今も私に問いかける
冷たい壁の片隅で
耳を塞いだ そんなLast Scene

濁った群れを抜け出して
一人飛び立つ そんなLast Scene

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中学の頃、原因が何だったのは忘れたけれど、先生VS生徒の大規模な争いがあった時期があった。


話し合いの場を設けるためにと、先生達によって学年全員が視聴覚室に集められたその日は雨。

私はただひたすら、虚ろな眼で曇った窓越しの風景を眺めていた。


当時私は冷めた子供で

「なぜみんな反抗なんてするのだろう?黙って従っておけばいいのに」

「先生達は生徒達を都合のいいときだけ大人扱いして欲しがると非難するけれど、私は大人扱いしてほしいなんて思っちゃいない。子供でいることのメリットを知っているから」

などと遠巻きに他人行儀で皆の様子を傍観していた。


そんな輪の中に入らず(入れず)、熱くなってる人達を冷たい目で見つめる孤独な中学生の視点から、学校や集団というものに対する違和感を曲にしてみた。


この曲の歌詞は、その事件があった秋頃〜卒業式のあたりにかけて練り直しながら作ったもの。

だから、曲の中には卒業式の光景も入り混じっている。


卒業生代表が、いかにこの3年間が楽しかったか想い出を語り、同級生達の多くがそれを聞いて泣いていた。


その光景を見て、

この人達は、本当に中学校生活が楽しかったのだろうか?

みんなそんなにこの場所がかけがえなかったのか?

地元だし一生の別れじゃないのに、そこまで悲しまなくても…

もしかして、場の空気を読んでみんな嘘泣きしてるんじゃないか?

と驚きとともに疑問を感じたことを覚えている。


私は大学入学前までは、今いる環境にあまり未練を感じることもなく、「早く来年にならないかな」「早くクラス替えしないかな」などと、未来に希望を抱きながら、毎年変化を楽しみに生きてきた人間だ。

当時ももちろん、早く高校生になって、何もかもリセットしたかった。


ここまでまったくというほど中学校生活に興味が湧かなくなった原因は、高校生になるまでコンタクトレンズを使うのはNGと親に禁止され、メガネで過ごさなくてはならなかったことも大きい。


今となってはお洒落メガネも多いしメガネ美人と言われる人も多いけれど、当時はメガネの種類も限られていたし、選択権がないので親が選んだものをそのままかけるしかなく、容姿を諦めて過ごすしかなかった。


歌詞の中の

ほんのひとときの幸せのため
また自分を苦しめる
悪循環が癖になってく
憂鬱すぎる旅路で

という部分は、「目が悪いのに無理して裸眼で過ごしメガネをかけないでいると、もっと視力が悪化する」と当時眼科で言われたことを詩的に表現したものである。


もっと泥沼不倫愛的なことを想像した人も多いと思うが、私はたまにこういう謎の小ネタを詩に盛り込んでしまうところがあるw


作者の実際の意図はともかく、リスナーの方々には、自分の境遇と重ね合わせて色々と解釈を楽しんでいただけると、創作者としてとても嬉しい。

最後に

その後高校に進学して人間関係で揉まれ、自分の地元の人達はなんて温かくていい人達だったのだろうということに気づかされた。


グループに別れて行動したりはしてたけど、ただ便宜上気の合う人やカラーの近い人同士(派手とか真面目とか)で固まってただけで、根本的にお互いいがみ合ったり攻撃し合うようなことはなかった。


そんな本質的にいい人達のもとで多感な時期を過ごすことができて、今となってはありがたかったな、と思っている。


孤独とメガネとガリ勉をこじらせた中学時代。

少しでも共感できる部分があった方は、ぜひ下のリンクから聴いてみてください♪


Halley / Last Scene