高校の卒アルの「早く結婚しそうな人ランキング第1位」にノミネートされてから早十●年。
一向に結婚する気配はないまま月日は過ぎ、友だちはほぼ全員結婚。新たに出会う異性は99.9%既婚という世界線で生き始めてから7、8年が経過した。
なぜこんなことになったのかというと、社会に出て色々な人の価値観に触れるまで、私は「結婚は人生の墓場で、夫と子どものためだけにすべてを捧げ、自らの人生を犠牲にするもの」と認識していたからだ。
結婚と同時に"私"という個のアイデンティティは消失する。
結婚=存在の死
そんな恐怖に怯えていた。
世の中には色んな家族の形がある
第一の転機は、社会人になったことだった。
新卒で入社した会社で、大先輩方が
「奥さんの尻に敷かれててさ〜」
「僕が◯◯の家事を担当してるんだ」
「お小遣い制で、財布を握られてるんだよね」
などと話すのを聞いて、そんな夫婦関係もあるんだ!と驚いたのを今でも覚えている。
かかあ天下に憧れこそ抱かなかったが「世の中には色んな家族の形がある」ということを知れたのは、大きな収穫だった。
そこから、理想の結婚像探しの旅が始まった。
DINKSの人が書いた本を読んだり、夫婦で世界一周した人の話を聞いてみたり。
ただ、私のいいと思う結婚像が世間のメインストリームから外れているため、他人から否定されることも多く、徐々に自信を失い、あまり人前で本音を語らなくなった。
「みんなと同じように」
そうやって仮面を被り、"本当の結婚観"を隠し偽るようになった。
本音を後出しして炎上することも増え、それまで以上に結婚から遠ざかっていったのだった。
本音の結婚観を隠さず肯定することの大切さ
第二の転機は、友人・知人たちの結婚だった。
とくに社会人になってから出会った友だちは、価値観が形成されてから仲良くなってることもあり、結婚観も自分と近い人が多かった。
・子どもをもつ人生がすべてじゃない。仕事・趣味などの自己実現優先で、夫婦仲良く気ままに暮らすのも選択肢の1つ
・逆に産むことになっても、自分の時間をもつために夫婦間や実家、外部サービスなどのリソースをフルに使って調整する
・転職・独立など、これからもチャレンジしていきたいので、フレキシブルに動けるよう定住する場所を決めず、しばらくは賃貸で暮らしたい
・時短家電への投資を惜しまず、家事の手間を省き時間を創出したい
・自分だけの時間・空間が欲しい。一緒に住むなら2LDK以上希望
…etc.
これらの価値観を人前で堂々と話し、体現してる人たちを見ていると「こういう風に思ってもいいんだ」とメンタルブロックが外れ、結婚に対してのイメージがポジティブなものに変わっていった。
そして、新卒時代からの付き合いである旧知の友人の結婚式の翌日、今の夫と付き合い、その1年後に婚約した。
擬似体験による結婚観の答え合わせ
振り返ると、価値観の近い身近な人たちが幸せになっていく姿を見ることで、結婚生活を疑似体験し、少しずつ「思ってたことは間違いじゃなかった」と自分を肯定できるようになっていた。
自分が信じた道を貫き通し、遠回りしたけど、無事価値観の合う相手を見つけ、人生をともにできることになって本当によかった。
オンライン・オフライン問わず、今まで私にかかわってくれた方との出会い1つ1つが気づきとなり、新たな結婚観を授けてくれたことに感謝いたします🕊
Thank you so much for being my inspiration!
Best regards,
Halley
P.S.
プロポーズされた日、シャンパンのコルクが抜けず乾杯できなかった恥ずかしい想い出を胸に刻むべく、婚姻届は以下デザインをセレクトしました🥂