どうも、はるにゃんです。
先週土曜は写真家の須田誠さんの人生をもとにした舞台
『NO TRAVEL, NO LIFE』を観にいってきました。
ホントは観たその日か次の日あたりに
この記事を書こうと思ってたんですけど
胸がいっぱいになりすぎて
なかなか思考の整理がつかず
うまく言語化できないまま
気づいたら今日になってました。笑
そんなこんなで今日はこの
舞台『NO TRVEL, NO LIFE』を
観にいくまでのいきさつと
原作や舞台の背景
そして舞台を観て感じた
わたしなりの「自由論」を
お話ししていこうと思います。
きっかけはぁ~告知PV!
今回の舞台を観にいく決め手となったのは、告知PV。
脚本・演出を担当してる友人・吉田氏
(ステージユニット「LIPS*S」代表)
がFacebookか何かに投稿してた動画をたまたま再生したら
出演者たちの魂の叫びに圧倒された。
そしてメインメッセージが
「自由」と「自分らしさ」
こりゃ観にいくっきゃないっしょ
完売寸前すべり込みセーフで
なんとかチケットGETに成功!!!
原作は若者から大人気のフォトエッセイ
この舞台の原作は写真家・須田誠さんの
これまでの人生をつづった
フォトエッセイ『NO TRVEL, NO LIFE』。
- 作者: 須田誠
- 出版社/メーカー: A-Works
- 発売日: 2007/04/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 9回
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写真集としては異例の現在第5刷
25000部を超えるヒットを記録。
旅好きの若者を中心に支持されている。
ミュージシャンになる夢をあきらめ
音楽関係の出版社に就職した須田誠さんは
会社で将来を有望視され
順風満帆な人生を送っていた。
次第に会社や社会になじみ
いつしか結婚して、家買って、子ども産んで…
という「ふつうの幸せ」を望むようになっていた。
25歳のとき、はじめての海外旅行でアメリカへ。
それ以来ニューヨークにハマり
28歳で会社を辞めてニューヨークへ短期留学。
3ヶ月しかいないつもりが気づけば2年過ごしてしまう。
再就職先や当時つき合っていた彼女のことなど
「社会や他人からの目」よりも
じぶんの直感やココロの声に素直に従ったこのときが
人生初のドロップアウトでもあり
「ホントの自分の人生」がはじまった瞬間でもあった。
帰国してからレコード会社で2年ほど働き
そこでも手腕が発揮されて一躍業界で有名人に。
しかし、バブル崩壊とともにじぶんを見失い再び旅に出る。
旅の途中で立ち寄ったシンガポールで一眼レフカメラと出逢い
そこから旅の写真をとるようになった。
帰国後より写真展にて作品を展示するようになり
2007年、46歳にして自身初の作品集となる
『NO TRAVEL, NO LIFE』を出版。
世界各国で撮影した作品と
須田さんが旅で感じた言葉が
おさめられている。
ステータスを捨てられるところがカッコイイ
舞台は70分の中に須田さんの半生が
ぎっしりと詰め込まれた内容だった。
そんな人生ストーリーの中で
とくに共感したところを
いくつかピックアップしていこうと思う。
まずひとつは会社でも活躍してたけど
そのステータスを捨てて
新たな人生を切りひらいているところ。
「一発逆転」
「成りあがり」
「のし上がり」
「楽して稼げる」
みたいなストーリーやコンテンツが
最近注目を集めやすい傾向にあるけれど
わたしはそういうのは基本的に
あまり好きじゃない。
受験でも会社のシゴトでもなんでもいいから
ホンキで努力して結果をだした
「成功体験」があった上で
また新たなレベルのステージで再起する様がカッコイイと思うから。
飛び道具も魔法の杖もなくて
ただ愚直に目の前のことに一生懸命になり
成果を出しながら葛藤し
自分に合った生き方を探っていく。
それをやってきたからこそ
写真家としても活躍されているのではないか。
レベルが違いすぎて恐れ多いけど
同じくステータスを捨てて
一歩踏み出したものとして
そんなところに共感できた。
人生はNo choice
舞台のあとには須田誠さんご本人と
主演の堤普一さんのトークライブがあり
そこでの言葉も印象的だった。
須田さんいわく
人生は「No choice」。
ホントは選択肢なんかなくて
自分の直感と魂にしたがえばいいだけ。
だけど世間の目とか親の目とかを気にして
それらしい選択をしようとするから
迷いが生ずるとのこと。
本質はいたってシンプル。
だからこそ、生きていくなかで身につけた
たくさんの鎧を脱ぎ捨てて
本来の自分のココロの声が
聞こえる状態にしておくことが大切なのだ。
その鎧を脱ぎ捨てるためのツールが
須田さんの場合は「旅」だった。
で、結局自由ってなんなの?
今回の舞台は結局「自由」ってなんなのか
という定義はあえて明確にせず
それぞれの観客に考えさせるような形で幕をとじた。
私個人としては、今すでに手にしている分の「選択の自由」に気づき
今できることを味わいつくして感謝し
そこから得たものをどう世の中に還元していくか
なにをメッセージとして発信していくか
ということが大切なのではないかと思った。
自由とはすでに自分の中にあり
自分の生まれてきた使命や役割を
まっとうするための糧となる材料。
その表現方法が「自分らしさ」。
これが現時点のわたしなりに考えた
「自由」の定義である。