人生やり直し記

シンガーソングライターHalleyのblog

居場所の変化は序章でしかない。本当の転機とはアイデンティティ崩壊をともなう内的シフト。

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どうも、はるにゃんです(=^・ω・^=)

以前人生の転機に起こりがちなことというブログを書きましたが、その続きとなるような出来事が起こったので時を経て続編を書きます。


上記ブログの反応を見て、みんな人生の転機について知りたがってるんだなぁと思い、もっと突き詰めて研究してみようと先日下記の本を買いました。

トランジション ――人生の転機を活かすために (フェニックスシリーズ)

トランジション ――人生の転機を活かすために (フェニックスシリーズ)

  • 作者: ウィリアム・ブリッジズ,William Bridges,倉光修,小林哲郎
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2014/03/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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トランジションとは誰もが迎える人生の転機のことで、この本にはそんな転機とどううまく付き合い乗り切っていくかという方法書かれています。


本の言い方を借りると、人生の転換期を迎えると、離脱→解体→アイデンティティクライシス→覚醒→方向感覚の喪失という順序をたどります。


わたし自身もそうだったのですが、トランジションをうまく切り抜ける方法を知らないと「離脱」「解体」のフェーズで止まってしまい、うまく次のステージに行けないまま何年も同じところをぐるぐる回りつづけることになります。

離脱

離脱とは、今いる環境からムリヤリ引き離されるような外的変化。
突然リストラされる、うつ病になって休職、引っ越さなきゃいけなくなる、恋人との別れなどです。

大体これが人生の転機そのものとよく間違われますが、これはほんの序章に過ぎません。
上記ブログでいうと、大体転機の1年目に当たります。

離脱→覚醒までのプロセスの中で、唯一環境のシフトなど傍から見てわかる変化をともないます。
これ以降の変化は環境の変化をともなわない「内的な心の変化」なので傍から見てもよく分からず、一見いつもどおりの毎日を過ごしているように見えます。

解体

ここから、内的な心の変化のプロセスが始まります。
「離脱」は突然外的要因によって起こる急激な変化なので、内面的にはすぐにその変化に対応できません。
いわば、肉体だけ新しい世界へシフトしてしまっている状態です。

なので、ここから3~4年かけて少しずつ今までの常識を手放し、精神的にも変化を遂げていきます。

このフェーズで大切なのが、上記ブログでも引用している以下の3点。

「転機の前触れ」には前提がある。

・それまで三年以上祈りを込めて努力してきたか
・自分の人格を高めることを怠らなかったか
・人との交流を積極的にとってきたか

これらの三条件が、一つとして欠けることなく
ある基準以上のところまで満たされた時、
その人にとっての人生の転機が訪れるだろう。


この「解体」のフェーズがかなりの鬼門で、下記のとおり激しく迷走しがち。
大体ここでわけの分からない方向へ行って、結局もとの「離脱」前の状況に戻ってしまったりします。


①自分のそれまでの努力を見てくれている人が
 必ずどこかにいる。
 誰も見ていないようでも、
 必ず誰かが何らかの形で見ている。

※この時、自分の独りよがりに
 突っ走っていないかどうか、
 努力の方向性が間違っていないか
 検証する必要がある。


迷走を防ぐコツは、すでにこのフェーズを越えているであろうメンターと呼べる存在を見つけること。
このフェーズの盲点は、ひとりで頑張ってじぶんで全部抱え込んで失敗して挫折し、燃えつきやすいところ。
そして、そのまま「あきらめ感」を抱えたまま今のステージにとどまり、会社などの居場所を変えたり恋人を代えて、同じところをぐるぐる回りつづけます。


「これ何のカルマ?」「何の修行?」と思うようなじぶんのパターンを見つけたら、そこを抜け出すために誰かに助けを求めたほうがいい。

アイデンティティクライシス

②そして、誰かがある日
チャンスを与えてくれる。

(実質的にこれそのものが
転機と呼べるかもしれない)


③その後、人生の転機と呼べるような
出来事が起きる。


「離脱」によって肉体だけ新しい世界にシフトして、内的なシフトが追いついていないと、色々な壁にぶつかります。
人生の棚卸をして、うまくいかないことの原因を「解体」のフェーズで突き止め手放していくと、ほぼ手放し切ったところで本来のじぶんの姿が見えてきます。


で、そのほぼ素に近い状態になったあなたを見て「あぁ、この人はこういう魅力をもった人だったんだな」と上のステージにいる人は気づきます。
そこで、その誰かが「あなたの魅力は○○だよ」「本来は○○な人なんじゃないかなぁ」「○○やってみたら?」みたいな言葉を放ちます。
これが実質的な転機です。


ここであなたが言われる言葉や受け取ったチャンスは、大体受け取りがたいもの。
たとえば「じぶんは前に出てゴリゴリやってった方がいいタイプだ」と思ってがんばってきた人が、「あなたは女性性がつよいです」「人をアシストして勝たせることが得意です」「人を育てる才能があります」みたいなことを言われてしまう。(ここまでわかりやすい言い方をしてくれないことも多いけど)


「じぶんが思ってたじぶん」と「本来のじぶんの姿」が違いすぎてうまく受け入れられない。けれど、考えれば考えるほど思い当たる節もあって、受け入れた方が今後のじぶんにとってベストな気もする。
その狭間で揺れつづけながら、もがき苦しみ、涙し、でも少しの安堵も抱え、「新しいじぶん=本来の姿に近いじぶん=大人のじぶん」にシフトしていくのがアイデンティティクライシス。

覚醒

自分がこれまで属していた世界に抱いていた楽観的な見方は幻にすぎないと気付く感覚(会社や他者に裏切られた場合により強く感じるもの)。

方向感覚の喪失

今後どの方向に進むべきか、そのために何をするべきかといった目標や計画が失われる感覚(解雇など強制的な終わりによってもたらされやすいもの)。

何かの終わりに伴う上記のような感覚からは逃げることなく、次のニュートラルゾーンにおいて、とことん味わいつくすことが重要です。


ここまでざっと人生の転機の中で起こるフェーズを説明してきましたが、抽象度高すぎて具体例がないと意味不明な感じだと思います。
なので、また別記事にてわたしの人生ストーリーなども交えてお話ししていきますね☆


それでは今日はこのへんで…バイにゃ~ん(=^・ω・^=)ノ